今回は埼玉県川口市の中古車販売店様より革シートリペアのご依頼を頂きました。
ご予算に限りがある為、損傷のひどい運転席側のみを「完全に全体を綺麗にするというよりは助手席側と同じ程度に仕上げて欲しい」との依頼でした。相談の上、すれの劣化が激しい座面と右側のサポート部分を中心にリペアを実施する事にしました。
乗り降りの際によく擦れる箇所は大きめの穴が空いて歪んでしまっています。リペアをする際も穴を塞ぎ少しでも綺麗にすることも大事ですが、再度穴が空いてしまわないように耐久性を重視した施工(徹底した脱脂、足付けを行い、擦れに強い耐久性を重視した材料を使う)を心がけています。
ここまで劣化してしまったシートを運転席側だけ綺麗にリペアしすぎると助手席との差が出てしまい違和感が出てしまいますので、ある程度劣化した質感は残しつつ仕上げていきます。
とは言え、革のひび割れは進行するとひび割れの奥より入口位置が反り返ってきますので、その上からそのまま塗装すると奥の方に塗料が密着せず早期にひび割れの再発を招いてしまいます。
そのため既にひびの浅い位置が反り返ってしまっているものはこのようにサンディングして掘り起こします(表現が難しいですね・・・(‘ω’))
この状態からひび割れを除去した箇所に革の質感に似た材質の充填剤を施し、下地を整えていきます。
この時点で穴の開いていた箇所は特殊な材料にて補修してあります(‘◇’)ゞ
太陽光下で慎重に色合わせを行い塗装をしていきます。出来上がりがこちらです↓
穴が空いて歪んでいた箇所を含め、リペア前と比較しかなり綺麗になったと思います。今回は非常に擦れる場所であるため耐久性を重視し歪み修正用の材料は使用しませんでしたので、穴の補修箇所は僅かに歪みが残っています。リペア箇所やお客様のご要望によって施工方法を変えることもできますので、お見積り時にお伝えいただければと思います。
シートリペアは電源、水道をお借りでき、私の車を止めるスペースがある場合は出張での施工が可能です。予約して頂ければ作業所へ持ち込み施工も可能でございます。お見積りは無料ですのでお気軽に問い合わせ下さい。
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