車の内装の色剥げ、剥け、痛みについて

施工事例ではありませんがタイトルの件について当店の考え方をつらつら記入してみます( *´艸`)




物理的に何かをぶつけた!薬品でシミができた!等の過失があるものを除くと車の内装で傷みやすいのはハンドルとシートだと思います。

単純によく身に触れる部分、荷重のかかる部分は傷みやすいです。良く触れる部分かつ形状が凸の部分は力が点で加わりやすいのでよく痛みます。

これらはシート自体の質、使う頻度、毎回どのくらい力を加えるか(シートは服装も影響)によって新車からどのくらいで出てくるかはかなり差があります。


手がかさかさしていてぐりぐり力を加えてハンドル操作をする人より手がしっとりしていて力を加えない運転をしているほうが長持ちするでしょう( ゚Д゚)パワステの効きがよくてハンドルが軽い車のほうが傷みにくいのもあると思います。


シートも服装、乗り降りの仕方(擦らないように、サイドサポート部分を潰さないように気をつけるのか?無頓着に乗るのか?)体形、シートを毎回下げて乗り降りするか?


いろんな要素が積み重なってハンドルやシートは傷んでいきます・・・・


あと最近気づいたのが夏の暑い時期に内装トラブルが多い気がします。



自動車の革製品は基本的に塗装革ですので表面に柔軟性のある塗装がされています。暑いと塗装自体柔らかくなりやすく傷の発生や色落ちもしやすいのかな?と思います。





よくお客様から内装クリーニングを普段からしていたほうが長持ちしますか?と聞かれますが、実際のところ頻繁にやっているという方のほうが革が硬くなっていたり状態がよくないケースが多いです。。。

シンプルにご自身でクリーナーを使って色落ちしてご依頼いただく人も結構います。

もちろんずーっと汚れを残しておくのもよくはないと思いますが、ごしごし頻繁に薬剤を使って清掃していると逆に痛むというのもあると思います。

自動車に使われている塗装革(アニリン、セミアニリンは除く)に関しては健康な塗膜であれば基本的に水を硬く絞った柔らかいクロスで拭く、水分が残らないようにやさしく乾拭きでOKです。

一般的な塗装革にはオイルメンテナンスをしても基本的に無意味です。
むしろ表面に残留し続けて新たな汚れを呼び寄せます。

アニリンレザー(染色)、セミアニリン(染色革の上にごく薄い塗装)の場合は
塗装が無い、または薄いので耐水性が低いため極力水分がつかないようにしたほうが良いです。

リペアの有無に関係なくクリーナーに関しては「色落ちのリスクがあることを承知の上で」自動車メーカー専用のクリーナー等もあるようですのでそういった相性が確認されているものを使用したほうがいいと思います!(^^)!

市販のものを使用してもメーカー製のものを使って色落ちしたとしても基本的には自己責任です。特に経年車は要注意ですよ~


ちなみにリペアが可能なのは塗装革とセミアニリンレザーです。

※アニリンレザーはもともと質感重視で塗装が全くされておらず塗料がしみ込んでいってしまうため当店での塗装リペアは対象外です。

つらつらと書いてきましたが、ご自身で気を付けられるところは

①擦らない(当たり前すぎてすいません笑)
②アルコールや日焼け止め等薬品がついた手で触らない
③椅子はできるだけ下げて乗り降り、乱雑に座らない
④サンシェードの活用(紫外線、熱対策)

くらいしか現実的にはありません。。。



痛んでしまったら症状と状態によりますが、早めであればリペアで復元可能なものが多いのでお気軽にご相談ください(‘ω’)ノ(宣伝)







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